【対アカギ戦決着】天-天和通りの快男児 3巻の名言と考察のまとめ【ネタバレあり】

今回は「アカギ」のルーツにもなった麻雀漫画「天-天和通りの快男児」第3巻の名言と考察のまとめです。ネタバレあるのでご注意ください。

天vs赤木の戦いが決着

3巻は天vs赤木戦の終盤、赤木が他家にサシコミにいったところを狙って天がダブロンであがるところから、ついに赤木に向いていた流れが天に向き始めます。

そしてオーラスを残すのみでの天と赤木の差は50300点差・・・役満の直撃でしか逆転できない点差で天がリードします。

ここで赤木が狙う役満は四暗刻単騎待ち

普通の四暗刻なら難易度的にも役満の中ではあがりやすいですが、単騎待ちはそうそう成立しないですよね。

しかし、ここは直撃以外逆転できない場面なので、役満でかつアガリ牌の読まれにくい四暗刻単騎狙いになるのはまぁ当然かなと思います。

そして、赤木は見事四暗刻単騎をテンパイしリーチ。

しかし、当然、天も四暗刻単騎待ちのテンパイだろうと予想しています。

ただ、正直、読んでいて「なんでリーチ?」と思いました。いくらでも待ちを動かせる四暗刻単騎でリーチして、もし自分でツモったら逆転できませんからね・・・

ただし、天を含めだれもそこに疑問は持ちませんでした。絶対に振ってはいけない場面なのでそれどころではないといえばないんですが・・・

四暗刻単騎であれば4枚ありかがわかっている牌以外は全部危険・・・という逆に天が追い込まれた状態の中で、天は4枚目の四萬を引いてきます。

つまり単騎待ちに対して安牌、しかも4巡凌げるということで天は安堵・・・

余裕で四萬を切っていきます。まぁ当然ですよね。

しかし、ここで赤木しげる、「うん・・・その四萬だ・・・・・・」といいあがります。

もちろん、手はリーチ・タンヤオ・三暗刻のマンガン止まりで逆転不可能。

「それじゃあリーチ タンヤオ 三暗刻 マンガン止まりで逆転しない」というひろゆきに対して、ここで、リーチした理由がわかる赤木しげるの名言が飛び出します。

ああ・・・・・・

オレのアンコはそこにある・・・・・・

引用:天-天和通りの快男児 3巻

「そこ」とは・・・・!

そう、裏ドラです!

この局の裏ドラは3枚。つまり裏ドラを赤木の手牌のアンコにのせることができれば、リーチ・タンヤオ・三暗刻・ドラ9の数え役満で勝ちです。

もうこれは名言というより、名言ですね。

「何言ってんねんこのおっさんwww」と思ってしまいました(笑)

ただそこはあの赤木しげるですよ・・・・

裏ドラをめくれば当たり前のように乗ります(笑)

二枚めくって二枚とも二萬。これでドラ6・・・・

あと1枚ものれば文句なく逆転・・・

天「こんな逆転があるか・・・!」

おっしゃる通りだと思います。

ところが最後の1枚はのらず、倍満止まりで天の逃げ切りが決まります。

まぁ、当たり前なんですけどね。「アカギ」ファンからすると、「あれ、赤木にここまで言わせておいてのらないのかよ」と思いました。

ここでかねての約束通り、赤木は天との戦いから降りることを宣言します。

裏ドラ3つ暗刻でのらないのなんて当たり前すぎて(笑)これだけだと天が赤木に完全勝利!で終わっちゃうところですが、赤木が最後にボソッと捨て台詞を残していきます。

「隣か・・・」

そう、その隣が二萬。

「隣か・・・じゃねぇよww」

赤木らしいと言えば赤木らしい一言ですね。

ひろゆき・・・・・・・・・

赤木が・・・今立ち去る際なんてもらしたかわかるか・・・?

あたりまえみたいに・・・

隣か・・・ていったんだ・・・・・・・・・

・・・・・・全盛期の赤木ならここで3枚のせていたんだ・・・

・・・ともかく・・・・・・・・・あの人だけは人智を越えている

偶然勝たせてもらったのはこっちの方かも知れないな・・・・・・・・・

引用:天-天和通りの快男児 3巻

天のこのセリフからも「勝ちはしたが、赤木は別格」ということがうかがえるようになっており、アカギファンの心を救ってくれます。

ただし、全盛期の運気・・・勝負勘のようなものは衰えているということも示唆されており、裏麻雀界を引退して3年たち、雀力はピークを過ぎたことがうかがえます。


ところで・・・鷲巣ヤバくない?

裏麻雀界を引退して3年、40歳を過ぎた赤木しげるが全盛期を過ぎ衰えている・・・というのは理解できます。

ただ、そうなるとどうしても気になってしまうのが「アカギ」に登場する「鷲巣巌」です・・・

鷲巣は「アカギ~闇に降り立った天才~」のラスボス的な存在として最後にアカギと戦った相手です。ここを見てる人はアカギを見たことがある人が多いと思うので多分知ってると思います。

鷲巣は旧帝大を卒業し、官僚として出世、その後会社を設立し、巨額の富を手に入れたエリートでありビジネスの才能のある大物。

間違いなく頭は良く、修羅場も潜り抜けてきた猛者ですが、裏麻雀界でプロとして君臨してきたわけではなく麻雀に関しては一応素人と言えば素人です。

しかもアカギが20歳前後の時に鷲巣と戦っていますが、この時鷲巣はなんと75歳前後!ジジイやん・・・(計算まちがってたらごめんw)

結果若いころの赤木にルール上負けてますがアカギ自身も自分の勝ちを認めてないので実力的にはほぼ互角といったところじゃないでしょうか。75歳で。

色んな意味で鷲巣の方が赤木の比じゃないくらいバケモノじゃない?鷲巣マジでハンパないって・・・

いや、まぁ実際妖怪みたいなんですけどね・・・

ちなみにそんな鷲巣の人生を描いたマンガもあります(笑)

この「ワシズ 閻魔の闘牌」から第二作「ワシズ 天下創世闘牌録」へと続きます。

ちなみにこの「ワシズ」シリーズはアカギのスピンオフ作品ですが福本信行さんは監修となっており、実際に書いているのは原恵一郎さんという方。

そのため、福本信行作品ほど心理に対する描写は深くないので「アカギ」の鷲巣とはちょっとイメージの違う感じなんですが、福本伸行作品とはまったく別の方向性でコミカルでぶっとんだ鷲巣がやりたい放題なのが面白いです。


アカギの「全盛期」はほぼ描かれていない

さてちょっと話は飛んじゃいましたが、赤木しげるという男の「全盛期」に関しては、「アカギ」完結以降、「天」での赤木登場以前のこの空白の期間である可能性が非常に高く、ほぼ描かれていないです。

まぁ、あの赤木しげるの全盛期ともなるとただ無双するだけだと思うのでマンガとして面白くないってこともあるかもしれませんね!

東西戦への序章

天が赤木に勝った一戦のあと、沢田、天の2人がひろゆきにまっとうな道を生きるように提案し、ひろゆきは代打ちをやめ、ここで一度ストーリーが終わります。

そして、舞台は2年後の東西戦へ。この東西戦が「天-天和通りの快男児」のメインストーリーともいえる部分で、全体の大部分を占めます。

2年後、天は裏のトップランクまで駆け上がり、東西戦・東チームの頭になっています。

まぁあれだけの麻雀の腕と度胸なら元々トップレベルのはずなので、極端に強くなったというわけでもなさそう。

裏社会で麻雀をしている以上、常にまともな考え方で麻雀していてはどれだけ麻雀が強くても、足元をすくわれやられてしまいます。ひろゆきはまさにそんな感じですよね。

天も本来はひろゆきと同じで、卑怯なことに手を染めることがなかなかできないタイプなんだと思います。

なのでどうせ卑怯な手を使うなら、あからさまなイカサマで勝利し、相手に殴られることで、なんとか卑怯な自分を許していた・・・そんな部分が多くあったんだと思います。

それが赤木戦で何か吹っ切れた・・・

赤木しげるの魅力に引き込まれ、裏の汚さとも向き合って、本気で麻雀で上に行こうとした結果。つまり、赤木のおかげなんだと思っています。


ひろゆきはやっぱりハブられる

そして肝心の東西戦メンバーですが、ひろゆきはやっぱり参加を拒否されます。

まぁたった2年で何また戻ってきてんの?大学いけよwって話ですね。

また東西戦は麻雀の強さを競う対決ではなく、西と東のヤーさんの代理戦争であることから、まだ若く未来のあるひろゆきの身を案じてのはずしでもあります。

ひろゆきはそれを拒み、なんとか参加させてもらえるよう頼みこみ、天はひろゆきに1つのテストをします。

このテストで、ひろゆきは2分間の間に東~北の全ての配牌をチェックし、その中からアガりの可能な1つの手を選択し、8巡以内にあがることを求められます。

そして、ひろゆきは見事あがれる配牌を選択し、天の汚いブラフを見抜きますが最後の最後であがれず、テストに落ちます。

あがるための選択をミスった理由は「最初の2分でヤマをひっくり返して記憶していなかった」こと。それくらいのイカサマも出来ずに裏のトップクラスが集まる東西戦では勝てない。

まさにひろゆきはこの弱点さえ補えれば一気に最強クラスに上がれそう。

今回集まる東西のメンツなら皆そうしていたさ

2分時間をもらってみんなが出た時まずそういう事に気がまわるのがオレ達なんだよ

八巡以内に100%和了るっていったらそうでもするしかないからだ

違うか・・・・・・?

しかしひろゆきはそういうことは発想からして無いんだ

そういう事は頭の巡りの中に入ってねぇ・・・それがおまえの限界さ

オレ達は違う・・・

オレ達はまずヤマを返す

手段を選ばず勝つー

引用:天-天和通りの快男児 3巻

いや、そこまで言うならヤマから抜いてきて天の大好きな天和であがればいいやん!!

まぁ・・・とにかく4巻からは本格的な麻雀対決に!

もう「天」1巻で見れたようなおバカなドタバタコメディは見れなくなって…それはそれでちょっと寂しいです。